2019 11 Oct

【TGS2019】DeNAプロデューサー山口誠が審査員として登壇! 日本ゲーム大賞2019「アマチュア部門」大賞はHAL東京の『ORBITS』が受賞

【TGS2019】DeNAプロデューサー山口誠が審査員として登壇! 日本ゲーム大賞2019「アマチュア部門」大賞はHAL東京の『ORBITS』が受賞

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2019.10.11

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日本ゲーム大賞2019「アマチュア部門」とは

9月12日~15日の期間、千葉・幕張メッセにおいて開催された「東京ゲームショウ2019」。会期中に実施されるイベントの中でも、日本ゲーム大賞2019「アマチュア部門」は、法人、団体、個人、学生、一般を問わずアマチュアの方が制作されたオリジナルの作品を対象に募集するコンテストです。

審査は、業界誌編集者、クリエイターによるプレイ映像の視聴審査(一次審査)、試遊による二次審査、そして発表授賞式のプレゼンターおよび各賞の講評を務める業界誌編集長とトップクリエイターによる試遊審査(最終審査)により、各受賞作品を決定します。

「☆」をテーマとした今年のアマチュア部門には、史上最多の553作品の応募があり、一次審査で93作品、二次審査で14作品、そして最終審査にて10作品が受賞しました。

また、TGS会場内では「日本ゲーム大賞 アマチュア部門」および「日本ゲーム大賞 U18部門」のノミネート作品を実際に試遊プレイできるブースも出展されており、授賞式後には試遊を楽しむ人もかなり増えていました。

審査員としてDeNA山口誠が登壇

日本ゲーム大賞2019「アマチュア部門」では、最終審査の審査員として、予選にも登壇した、DeNAのプロデューサー「山口誠」が参加しています。

最終ノミネート作品となった、POTATO CORN(HAL東京)制作の『GLOBE』について、山口は、

「今年は☆がテーマということで、星型のデザイン、モチーフを使った作品も多かったんですが、本作品は地軸を含む、強いオリジナリティを持っており、ゲーム自体はシンプルな3Dで、ストレスなく遊べるような仕組みになっており、総合力が高いと感じました。

何よりチュートリアルを含めて、テキストでの表記がほとんどなく、次に何をしたら良いのか、直感的に理解できるユーザビリティの部分も、特筆すべき点だと思いました。」

とコメントをしました。

DeNA山口誠DeNA山口誠

『GLOBE』は、星を回転させ、ゴールまでの道を切り開く新感覚球体パズルゲームです。

プレイヤーは地軸を操作し回転させ、星を見渡しゴールとなるロケットまでのルートを探ります。ルートが決まったら、特殊な足場を空中に浮かせて移動させ道を作って宝石を集めながらゴールを目指します。

地軸の位置を変えて星を回転させるというユニークなアイディアとコンセプト、さらには星を回転させる操作では、動きに合わせてコントローラーが振動したり、足場を上下に動かす際の効果音や、地面によって足音が変わる演出まで実装しており、徹底的に作り込まれたクオリティの高い作品です。

大賞はHAL東京『ORBITS』に決定! 

最終ノミネートとなった全10作品の中から、それぞれ優秀賞および佳作が発表され、大賞はOVERWORKS(HAL東京)が制作した『ORBITS』が受賞しました。

『ORBITS』は、同心円上を公転する3色の☆を、内側に寄せたり、外にはじいて全て合体させ、白い☆を完成させるアクションパズルゲームです。

内側や外側の仕切りのない部分から☆が飛び出してしまうとゲームオーバーになってしまいます。「寄せる・離す」だけの簡単操作ながら、☆と同色の壁はすり抜けたり、同色の☆同士が衝突すると逆回転するなど、さまざまな特性を持ったギミックが戦略性を高め、クリアした時の爽快感は格別です。

そして、徐々に難易度が上がるステージと、丁寧なチュートリアル要素、世界観にあったグラフィックやSE、BGMなどを含め、完成度の高い作品となっています。

会場には、ノミネートされた作品を手がけたメンバーを応援するため、国内の多くの専門学校や大学から先生や生徒が集まり、熱いエールを贈っていました。

また、タイトルが発表されるたびに、歓喜の声が観覧席からあふれる、かなりの盛り上がりを見せていたのも印象的でした。彼らが未来のクリエイターとして活躍してくれることを期待せずにはいられません。

審査を担当したDeNA山口誠に聞いてみました

――日本ゲーム大賞アマチュア部門の全審査、授賞式を終えての感想をお願いします。

今年初めてアマチュア部門の審査をさせていただいたのですが、非常にレベルの高い作品ばかりで驚きました。ノミネートされた作品の中には、そのまま製品として提供しても、評価されそうなものもありました。

――今回の審査を通して感じたこと、プロデューサーとして刺激を受けたこと、気付いたことはありますか? 

若い力に頼もしさを感じるとともに、先を走る業界内の先輩として、うかうかしていられないという気持ちです。こういった賞により、我々先輩が後輩を引き上げるとともに、引き揚げられた後輩たちが我々を突き上げるように走らせてくれるという、お互いが切磋琢磨する関係ができれば、業界の発展になると思いますね。

――授賞式会場の雰囲気、参加チームや学校の先生・生徒の応援の盛り上がりを見て、どう感じましたか?

昨今はゲームがeスポーツとして競技性を持って、受け入れられるようになってきましたが、同じようにこういったゲームという知的分野における賞レースも、例えばスポーツで言う「甲子園」のような目指すべき目標や成果、達成感などを伴う文化として、より多くの人に広がっていっており、さらにその裾野が広がることを期待しています。

――応募作品を審査している中、昨今のゲーム開発の進化をどのように感じましたか?

ゲームツールの発展や、デジタルネイティブと呼ばれるようなデジタル機器への慣れ、という時代の変化がよく言われますし、そういった側面は確実に感じます。

一方で、チーム形成をしっかりすることで、創作力を上げていると感じるチームが見られ、プロダクトだけでなくプロジェクトとしての進化もあるように思います。

――U18部門も含め、ゲームクリエイターの低年齢層化が進んでいますが、今後ゲーム開発やクリエイターを取り巻く環境について、未来はどうなると想定していますか?

SNSやYouTuberの例を挙げるまでもなく、生産者、発信者と消費者の垣根はなくなりつつあります。ゲームにおいても、インディーゲームを楽しむプラットフォームや機会が多くなり、同じような潮流にいるのは間違いありません。

クリエイターも企業に属した集団で何かを作る時代から、個人同士がつながって大きな作品を生み出すような、開発モデルの変革があり、その先駆者になるのは、まさにこのような賞を獲得したクリエイターたちなのかもしれないと思います。

――これまでの審査員としての知見、若いクリエイターたちと触れ合った経験を、今後DeNA社内でどのように活かしたいと考えていますか?

新卒の採用や育成にも携わらせていただいているのですが、社内での若手にも同じような活気や危機感をいだきながら成長できる機会を作れたらと考えています。そのきっかけとして、賞を取った作品をプレイするなど、喚起ができればよいなと思います。

――プロデューサーとして、これからゲームクリエイターを目指す人に一言お願いします! 

先述したとおり、今後は企業に属することが理想のゲーム開発への携わり方、という考え自体が変革していく可能性があります。その中で、個人に知見や評価を蓄積していくことも含めて、幅広いゲーム開発への関わり方を模索し、切磋琢磨していかれることを期待しております。

――ありがとうございました! 

日本ゲーム大賞2019「アマチュア部門」受賞一覧

◆大賞

『ORBITS』
OVERWORKS(HAL東京)

◆優秀賞

『Overlay』
TeamKoide(名古屋工学院専門学校)

『ORBITS』
OVERWORKS(HAL東京)

『GLOBE』
POTATO CORN(HAL東京)

『蒸伸機関機構』
MAD SIX(HAL東京)

『星座ドロップ』
匿名イフリート(HAL大阪)

◆佳作

『Asteroad』
アステロード(早稲田大学)

『つなぐスターライン』
りょくちゃ(ECCコンピュータ専門学校)

『PlutoMachina』
機械仕掛けの冥王星(ヒューマンアカデミー広島校)

『ほしピン』
カピバラチーム(トライデントコンピュータ専門学校)

『☆ベンチャー』
GOD YOUSUKE(HAL東京)

取材・文・撮影:細谷亮介

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